ニシウラ圃場 2020シーズン終了

ビニールハウス

 お陰様で本日(11/23)、育苗ハウスの冬支度が整い、2020年のシーズンが終わりました。あとは使用した農薬・培土の在庫を棚卸し、来年度購入する分を算出します。

 今年は選果終了後の仮設機材や資材後片付けがスムーズに進み、例年に比べ2週間ほど早い感じです。収穫量が少なかったこともありますが、作業に協力的な社員の仕事の段取りの良さ、既存事業に軸足を置きながら、シナジーを生かした新規事業への挑戦・理解と協力、将来を見据えた積極的な部下の教育、仕事の割り振り、小さい会社ですが社長→部長→課長→課員という階層構造はあるんだけど、個々が自らの役割を自覚し生き生きとして、皆が伸び伸びと仕事をしているように見えてきました。長期ビジョンが日々の個々人のアクションにつながりだしたようです。
 ちなみに、当社は一般的なトップダウン方式の経営ではありません。トップが一番下で責任は重いのだけれど、各社員が活躍できるよう下から職責上位者が課員を支える逆ピラミッド構造を心がけています。ある意味、トップがダウンです(笑)。ちっとも偉くもない、役割の違いです。指示系統は多少の上意下達と、作業方法や仕事のやり方などの提案はボトムアップで受入れ、実施してもらっています。
 全日空(ANA)さんのマネジメント方式を参考に自社向けにアレンジし、数年前、経営計画書に明記しました。
 適材適所の人員配置(人財を生かした人事異動)による相乗効果の表れ。写真に写る逆光の夕陽のように、少しづつ明るい兆しが見えてきた、そんなふうに思えた勤労感謝の日でした。たとえ逆境に置かれたとしても、なんとしてでも喰い下がり、改善しつづけることを私は諦めません!私含め、それぞれが自分らしい生き方をして欲しいし、そうあるべきです。仕事(職場)は生活の糧を得る場所ではあるものの、それが社業の中で見いだせれば、なければ探し求めて見つけられれば最高です。

ハイチュウ 北海道づくし味

ハイチュウ 北海道づくし
ハイチュウ 夕張メロン味、ナイアガラ白ぶどう味、すずあかね苺味

 弊社は苗の増殖を受託している縁の下の黒子的一生産者ですが、その四季なり苺のすずあかね、ハイチュウ北海道づくしアソートパックのイチゴ味として期間限定、全国で発売中!酸味とスッキリした甘みの絶妙なバランンス、ジューシーで芳醇な香りを味わうことができます。ぜひ!

選果場での昼食

昼食
インスタント焼そば、持参おにぎりと自家製たくあん

 今年のいちご苗収穫・納品作業期間中の昼食は、圃場内にある物置と簡易作業を兼ねる中古のスーパーハウス内で済ませている。日頃、利用させてもらっているお取引先の社員食堂もコロナ感染対策で利用制限がかかっているので、混雑緩和のため利用を自粛した。寒い屋外と比べれば、意外と快適なのでスーパーラウンジと呼んでいる。

 合板の内壁を白ペンキで塗り、2×6材を打ち付けて補強した壁に棚を固定し木部塗料で着色すれば、粗野な雰囲気が小洒落たナチュラル・アンティークなカフェ風に様変わり。夏の庭バーベキューで使うコールマンのテーブルもランチテーブル兼作業台として使い倒せる。アウトドア用品は、農作業場での相性が良く気兼ねなく使える点がGood。農作業は、キツイ・汚い・カッコ悪いという従来のイメージから「楽しい、キレイ、カッコいい(カワイイ)」でありたいと思っている。

 

温室の秋

温室の秋
温室の秋

温室にも秋が訪れ、やがて冬を迎えます。

同じ赤ワイン用ブドウでも、成熟度や葉のアントシアニン合成の違いから紅葉の仕方も様々。

すずあかね苗収穫も中盤を過ぎ

 夏が終わり、収穫の秋だなぁと思っていると今週のはじめには初雪が降り、2020年も残すところあと1ヶ月半。コロナ禍に見舞われた今年はとても足早に過ぎ去ってゆく気がいたします。ニューノーマルとか、働き方のパラダイムシフトが起こっているようにも思えますが、過去、歴史的にも繰り返し疫病が世界を襲い人々の暮らしに影響を与えてきました。しかし、その度に地球は蘇生し、人々は新しい文化芸術、技術を生み出してきたのです。そして、飢饉や戦争、国家の栄枯盛衰の中で脈々と引き継がれてきたものや、普遍的な人類の営みがある。
 生き物である以上、食べて、飲んで、寝るということだけはいつどんな時代であろうと変わりません。

 さて、四季なりいちごの苗収穫、納品作業も中盤を過ぎ終わりが見えてきました。初夏から気温も高く、日照時間に恵まれた反面、潅水不足で(培地の乾燥)ストレスがかかりランナー(子苗へと伸びるツル)の生育不良で苗数不足になった年でもあります。潅水システムの整備など今年の結果を次年度の生産にフィードバックし、生産育苗に励みたい思います。

収穫と次年度の準備

(2020年度の最終糖度測定)
気温観測上、これ以上果実の成熟に必要な日中の平均気温が10℃を上回る日がありませんので果実の回収と糖度チェックです。

シャルドネ:どう頑張ってもBrixは19.5°。
ツヴァイゲルト:Brix18°

次年度の植え付けに向けて、南西斜面の開拓に入っております。およそ2年かけてセイタカアワダチソウの類いを駆逐し、硬く引き締まった土壌を粗起こし。イネ科の草、多年生の草本が繁っていた所はより硬く、クローバーが繁茂していた場所は柔らかくホクホクした土層でした。油圧のバックホー、トラクターなどで耕せば一瞬で終わる作業だと思いますが、耕起する面積も狭いので、あえて剣先スコップ一丁でひたすら天地返しの筋掘り。10月も半ばを過ぎ、何もしなければ秋風が少し肌寒く感じる頃ですが、晩秋の西陽を浴びながらの作業で汗だくになりました。そして土の硬さ軟かさを感じ取れる貴重な瞬間です。地面と対話しながら作業を進めます。すでにミミズが土中を通過して、ある程度耕した跡が、丸い穴として掘り返した土の塊断面に見ることができます。

土に空気を送り、腐食と馴染ませひと冬寝かせます。

品種と糖度と土地選び

あまり写真の画質が良くなく、お見苦しい点をお許しください。今日は、草刈りを終えると果実の熟し加減を見て食べて確認してきました。果実にとっては、風当たりが強く決して条件の良い畑条件ではありません。一つの指標として見ていただければ幸いです。

シャルドネ、ピノ ・ノワール、ツヴァイゲルトレーヴェの順に食味チェック。シャルドネはまだ酸が効いている。ピノ は、酸は落ちた感じだが糖度もさほど上がっていないようだけど高貴かつ上品な甘みとほのかな旨みを感じた。直後に、隣に植ってるツヴァイゲルトレーヴェを確認すると、最も甘く感じる。出来損ないの房をピッキングしてきましたので、軽めです。状態の良いものは一房130gは超えるような超えないような。

果実を採取し、会社4階の研究室に持ち込む。先日届いた簡易糖度計の度数補正確認後、果汁を糖度計のガラス面に数滴絞り垂らす。20度くらいいっちゃってたらどうしよう!?などと浮かれた希望観測的な気持ちが僅かに沸き起こるが、その素人的な思い上がりはすぐに打ち砕かれた。Brix 16.5度、9月28日の北広島市におけるツヴァイゲルトレーヴェ、比較的夏場は苫小牧方面からの冷涼湿潤な南東の風を受ける環境で育つ当該品種の現時点での糖度です。アルコール度数8%ほどのライトなランブルスコ風味の微発砲ワインなら醸造可能か?

道内では、ワイン用ブドウ収穫の便りが、届き始めました。各地域、同時点での品種別糖度・酸とのバランスなどが数値でリアルタイムでマッピングされシェアされたら、よりアカデミックなアプローチができるのではないでしょうか。

栗

畑の脇の栗の木🌰を見ると、秋を感じます。

9月中旬のブドウ畑

雨で果実の一部が裂果していましたが、肥大着色共に概ね良好。より多くの太陽光を浴びられるよう、果実周辺を除葉してあります。

ツヴァイゲルトレーヴェ
ツヴァイゲルトレーヴェ

シャルドネ
シャルドネ。果皮軟化とともに少しづつ半透明状に変化

植えて2年目になるカベルネ・フランは9月上旬の冷気で葉が紅葉し、縮れて落葉してしまった。しかし来年(2021年)の結果母枝としては申し分のない伸長・太さとなった。ピノ・グリはまだそれほど酷くなくまだ葉は青々としている。ケルナーも新梢がそこそこ伸びて熟枝となってきたが、葉の落葉・縮れ・黒変が目立つ。昼夜温度差・風の強さがこれらのヴィ二フェラ種には不向きの土地柄と思われる。殺菌・殺虫剤は最小限の散布なので、カスミカメ、スリップスやコガネムシによる食害、ケルナーでは黒糖病の症状が見られる。やはり石灰硫黄合材、ICボルドーなど予防散布未実施なので葉が軟らかく病害虫にとっては格好のご馳走。本州に比べ湿度が低い北海道とはいえ、これら欧州品種は薬漬けにしないと駄目なのか。しかも、近年は7月~9月に蒸し暑い日が多くなり(昨年ようやく自宅居間にクーラーを設置した)、生育期間中の湿度が増している。今後の良質なワイン造りのためにも、栽培家の労力的・金銭的な負担を軽減するためにも、栽培方法・品種改良や栽培品種再選定など中長期的な対策・対応が必要と察する。


一方で、ほぼ同条件ながら、植えて3年目となるシルヴァーナーは葉と新梢については、カビ系の病気に耐性があるように見える。他のヨーロッパ品種に比べ明らかに新梢と葉が健全に育ち、経済栽培の可能性を感じさせる(昨年、根をいじったので着果はもうしばらく先になる)。

カベルネフラン
カベルネフラン禿気味


シルヴァーナー
シルヴァーナー

むろんヤマブドウ(アムレンシス系)交配種や台木においては、コガネムシやテッポウムシの食害がある程度でヴィ二フェラ種に見られるような細菌が引き起こす症状は皆無。9月中旬でも新葉新梢はみずみずしく艶やかに青々と茂っている。

New Normalな選果場

物置兼作業小屋の整理整頓、清掃を行いました。
本年度のイチゴ苗選果作業は時節柄、対面での作業を避けるため壁に向かって座る様式に変更いたします。参集いただくスタッフの皆さまにはウイルスフリー苗の取り扱い上、手指のアルコール消毒・靴底の塩素殺菌は従来通り実施させて頂きますが、今年はコロナウィルス対策としてマスクの着用が必須条件となります。このところ新規感染者数は抑えられているようですが、11月中旬~下旬の作業期間は気温の低下と共に風邪なども流行りはじめる時期なので、用心してし過ぎることはないのかもしれませんね。

作業小屋内部
作業小屋2

3年前に小屋を建てておいて良かった・・・。それ以前は、ビニールハウス内の小スペースに台を囲んでの作業(密で狭く寒い)、その後9帖ほどのスーパーハウスに割とギュウギュウ詰めに座って頂き選果するという環境(暖かいけど密)は、コロナ禍では完全にアウト!

家庭や職場でのリスクマネジメントは、何もない(起きていない)ときに、いかに想像力を働かせ、先行して環境整備ができるかに尽きます。金銭的にも貸借対照表では、危機管理費用としてある一定の額を常に予算(内部留保から)として取っておくことも忘れてはなりません。決算状況によりやむを得ず増減することがありますが・・・。

9月、収穫直前の重要月。

秋空
まだ夏の名残りある秋空を見上げる(@北広島市西の里)

葡萄畑でヴェレゾン(果皮の軟化、果実の熟成、酸度が下がり糖度が増す)が始まったかと思えば、四季成りイチゴのすずあかね(主に夏秋取り)苗圃場では、今秋の納品用子苗床への潅水が始まりました。

すずあかね苗
すずあかね苗床