イチゴ苗の採苗と納品が終了

今年の育苗期間を振り返ってみると、6月と8月の低温&日照不足、7月・9月・11月上旬の一部が高温という大変いびつな気象条件だったように思えます。

親苗の定植時、コンテナへの培土充填作業と設置時期を早く済ませたため、
5月下旬のハウス内高温下のおいて、緩効性肥料の溶解が定植後の肥料焼けを引き起こしたと推測。7月中旬は、いきなり暑くなったり外的要因もあったかと思いますが、定植前後の人的要因も採苗本数の低下につながったと考えます。

出来高としては、過去5年間では最低株数であり最も不作の年となりました。次年度は、定植段階から、基本に立ち返り今年の問題点をしっかりと省みて対策をします。私としては、育苗期間中の手入れに余念なく出来る限りのことをしたつもりでいました。防除、追肥、潅水管理、ハウス内温度管理etc。しかし、なんぼ気象条件に左右される仕事とはいえ、悪条件が重なったとしても結果が伴わないということは圃場管理者である私に責任があるわけです。

一方、納品する苗の品質はとても良く根の長さやボリュームも充分です。9月以降の育苗管理を過去の教訓を生かして、これでもか!というほど手厚く育てました。でも、それでも来年はもっとここをこうしようとか、まだまだ改善点はあります。

収穫した苗を処理する施設も、木製の小屋を新設して従来のスーパーハウスから比べると格段に良くなりました。カフェ風の納屋というコンセプトで、作業スペースと物置を兼ねる空間を考えて作り上げました。広く快適になったことで、作業効率も上がりスタッフの方からも喜びの声が。休憩時間に、余裕もってコーヒーを飲んだり休める空間があるのは良いものです。モチベーションのアップにもなりますしね。