雨にも負けず、日照りにも負けず。ブドウ畑のその後

7月、雨があまりにも毎日降り続くので畑に出られません。
雨の予報を天気予報で確認し、ぎりぎり晴れ間があった日にエンジン式刈払り機で雑草を刈りました。それから数週間、梅雨前線が北海道付近に停滞したため梅雨空が続きました。降るわ~それにしても降るわ、カビてしまうのではないかと思うほど、雨が降り続きました。苗木を植えたばかりで、培地が乾かないのはよいのですが、それにしても降り過ぎた。そんな雨続きでも、ブドウ苗木が植わっている園地内や畑の畔は、草がどんどん伸びてきます。

エンジン式刈払い機もあるのですが、会社から畑までの移動もあり毎回燃料(混合ガソリン)をもってくるのも面倒で、静かな圃場にエンジンが鳴り響くのも騒々しく好ましくない。そこで、マキタのバッテリー式刈払い機を購入。リチウムイオン18Vの6.0アンペア大容量バッテリー!1時間以上持ちます。イネ科・広葉雑草を、ギュインギュイン刈っていきます。切れ味最高です。草刈りが楽しくなりそうです。まぁ、刈った後の地面を見て、達成感というか爽快感が疲れを癒してくれるというのが正しい感想なのかもしれません。でも、エンジン式と比較して振動がないので、手や腕のしびれが皆無。これはよい。

やっと支柱に品種ラベルを貼付ました。かっこいいでしょ?ワイン用ぶどう品種と接ぎ木苗なので何の台木が使用されているかも明記しています。

四季成り性品種のすずあかね、生育の遅れ取り戻す

夏~秋に果実が収穫できる四季成りいちご(ホクサン株式会社が開発し品種登録されている・苗の販売も同社)の“すずあかね”。北海道のご当地チョコレート菓子の原料として使用されたり、先月(2018年7月中旬)は3回に渡り、日高管内浦河町で奮闘努力増産に取り組んだ生産者の紹介記事が北海道新聞に掲載されました。

当社では、すずあかねの苗を受託栽培しておりますが、実取り(果実を栽培し出荷する)生産者の方が活躍される記事を見たりすると、なんだかとてもうれしい気持ちになります。苗づくりは地味かもしれないけれど、みなさんのために頑張ろう!みたいな。札幌の地場企業や東京では大手洋菓子店のケーキにトッピングされるなど、実は結構業務用として流通している”すずあかね”。そんなイチゴ産業を影で見守り支える育苗業者として、これからも活きのいい苗を生産してまいります。

さて、今年は6月下旬~7月中旬に梅雨前線が北上し停滞したことから、日照時間も大変少なく、気温も極めて低い。光合成植物にとっては悪条件が重なりました。しかしながら、7月中旬を過ぎると夏の強い日差しが照り付け、気温もグングン上昇!一部徒長気味だった子苗も、生育遅れを取り戻しつつあります。ところで、育苗をしていると、実を成らせないために花を摘み取る作業をするわけですが、どうしても気づかずに真っ赤に美味しく熟してしまう子達がいます。

何が言いたいかと申しますと、完熟に近い状態でお口に放り込みますと、このすずあかね、めちゃくちゃ甘くて美味しい!市場に出回るものは流通上、早めに摘み取り出荷されるため固く酸っぱいようですが、9割ほど熟したら本当に甘い。糖度が限りなく高まった状態で収穫して、何かスィーツでも開発しようかしら?と思ってしまいます。限りなく甘ければ、生食でもいいですね。いずれ、当社でも果実を生産して、ジェラート屋さんとコラボして、ご当地スィーツ作りでもしちゃったら、と軽い気持ちでも夢はデッカく膨らみます。