畑の巡回と穂木採り

カベルネフラン
カベルネ・フラン(Cabernet Franc)の芽が膨らんでいました(その1)
カベルネフラン
カベルネ・フラン(Cabernet Franc)の芽が膨らんでいました(その2)

接ぎ木作業が目前に迫っているため、台木が採取できる状態か畑の確認に行って参りました。テレキ5BBと5Cの一部は、雪が解けて取り出せましたが、それぞれ残りの半分とリパリア・グロワールドモンペリエは、まだ厚み10cmほどの残雪の下に隠れていたのでそのままにしてあります。

道路から畑に向かう道の途中、ふきのとうが芽を出していました。今年は去年にも増して、春が早くやってきているようです。今冬は雪が劇的に少なく厳冬期の積雪深は20cmほどでしたので、芽が寒さにやられ凍害が心配されます。ブドウ畑を巡回しながら、その影響を見ていたのですがカベルネ・フランの芽が少し動いているかな?という感じが、上の写真です。少なくとも多分大丈夫であろうという芽の状態を確認できました。

ところで、残念な発見もありました。この春から日当たり良し・風弱めで果樹栽培にはもってこいのエリアに定植を予定していたところ、近隣でソーラー発電のパネル設置工事がされており、防風林代わりの森林が思いっきり伐採され強風筒抜けの場所に変わり果てていたのです。これはブドウ栽培にとって、非常にゆゆしき事態。南東の季節風を遮り、南西斜面で太陽を思う存分浴びて、日中の積算温度を稼げる最高のロケーション(好条件)が失われていました。そもそも、その場所ですら開発用地として取得がなされようとしていたらしいのですが、地目が農地で農業委員会の許可が下りずに手つかずとなっていたところ。工事着工が先で、植えようとした私が後ではありますが、あまりの森林伐採ぶりに言葉を失ってしまい、ただただ茫然と立ち尽くすばかり。

昨秋、ぼうぼうに生えた背の高い雑草を何日もかけて一生懸命草刈りした労力が、水泡に帰したような虚しい気分でございます。

防風林としての機能だけではなく、野生動物の住処や炭酸同化作用による二酸化炭素の吸収、葉からの蒸散による冷却効果などを担う森林を根こそぎ伐採し、そこまでして電気を作らねばならないのか。電気が無くては、今の生活が成り立たないのは百も承知で、なんというかやり場のない怒り・悔しさと悲しみで、ちょっと落胆してしまった。開発運営企業殿には申し訳ないが、果たしてソーラー発電は本当にエコなのか!?原発がメルトダウンや吹っ飛んで放射能をまき散らしたときの危険度と比べれば、それは安心安全かもしれない。だがしかし、設置する場所を誤ればそれは単なる自然破壊でしかなく、周辺のエコシステムにまで悪い影響を与えてしまう。既に開発されてしまった場所、つまり工場の屋根やビルの屋上、立体駐車場などならわざわざ二酸化炭素を吸収する森林や草原を破壊し、無駄に化石燃料をたいて重機で造成などせずに済むはずである。だいたいソーラーパネルのリサイクル化はその後確立されたのだろうか?

北広島市には、国有林や市の自然保護林が多く残されています。ですが、市街化調整区域にある雑木林や長い年月をかけて堆積した貴重な表土が、ソーラー発電用地、土砂の採取、工業団地の造成などで結構失われているのではないでしょうか?産業誘致・開発許可を下ろす市にも、一言モノ申したいところです。環境アセスメントもへったくれもない。では、自分が住んでる住宅地は、どうなんだと言われてしまえば確かに反論の余地はりません。エリア的に野幌原始林という太古の森を切り開いて、宅地開発されたかもしれないからです。

いまさら文句を言っても仕方ありませんから、こちらが借りる圃場側にアオダモの木でも植樹して、無駄な抵抗をしてみようか(笑)と頭を切り替えました。アオダモは自宅玄関横に植えてあり、割と半日陰でも樹勢強くよく育ちます。これから穂木を採り苗木を育て、植樹する。なんといっても、アオダモは野球の木製バット材料ですから、ボールパークとも相性良く話題性もあるでしょう。

などと打ちひしがれて、おもむろにスマホのYahoo!天気アプリをタップしてみる。「むむ、私が現地に居た時間帯は南南西の風6メートルとなっている。通常、4月~10月に苫小牧方面から吹いてくるのは南東または南南東の風。ひょっとすると地温を奪う栽培期間中の風から免れるかもしれないが、それにしても・・・。

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