挿し木の出芽

3月8日(日)に挿し木したものが、出芽しています。発芽用の加温器や常温(22℃前後)でのセルトレーで試験栽培用の幼苗木発根・発芽を促すべく、今年は一足早い作業開始となりました。湿度・温度・培地水分に細心の注意を払いながらの毎日です。希少な穂木なので、枯らすことは絶対にあってはなりません。過加湿・過加水・過乾燥厳禁で、成長過程に合わせた条件バランスの取り方は、経験を積むしかないと思います。

今後、北海道を始めとする寒冷地のワイン葡萄の選択肢として新たに加わるかもしれない期待(希望)の星、ロマン、社運をかけた品種ゆえ肩に力が入ります。

容器等は次亜塩素酸で殺菌消毒し、穂木は殺菌剤浸漬・散布、培地は無菌またはそれに近いバーミキュライト、パーライト、川砂等をブレンドして使いますが、挿し木直後から芽が膨らんで葉や茎が出現する前後は蒸らし気味で管理しますので、どうしてもカビが生えがちです。無暖房の室内に置けば育苗容器内で結露してしまいます。今年は萌芽後も、24時間室温一定の居室に置き容器内外の温度差を無くし、更に中の空気をある程度対流させることにしました。
鉢上げ・新梢が勢いよく伸びるまで、手に汗にぎる気の抜けない日々を送ります・・・。

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