ラブルスカ種から造られた辛口美味ワイン “ナイアガラスパークリング”

ナイアガラスパークリング
ベリーベリーファーム(北海道余市郡仁木町)さんのナイアガラ・スパークリング。

 北米東部に自生するヴィティス・ラブルスカ(Vitis labrusca)の交配種(交雑種)で、なじみ深いブドウといえば、やはりナイアガラです。インターネットが普及しオンラインショッピングが今ほど発展していない黎明期には巷のスーパーで手に入るナイアガラワインは甘いものが多く売られていました。当時自身も20代という若さで、ワインの味も違いも大して分からず、ずいぶんと甘ったるいものだなぁと感じたものです。(当時は、残糖感を残すために発酵を途中で止めるなどということも知りません)

 時代を反映した嗜好の変化でしょうか、近頃は辛口で食事にも合わせて美味しいラブルスカ系統のワインに多く出会うようになってきました。ベリーベリーファームさんのナイアガラ・スパークリングもその一つ。シュワッと泡の効いたスパークリングで、凛とした辛口に仕上がっており、真冬は窓から雪景色を眺めながら暖かい部屋の中で鶏肉の水炊き、豚しゃぶなどの鍋にベストマッチ。オーガニック栽培で育てられた葡萄やその環境、造り手さんの思想やこだわりに想いを馳せながら、ありがたくいただきました。そして、季節が変わり暑くなってくると再びこのスパークリングワインで喉を潤したくなってきます。
 近年、日本ワインは欧州品種(Vitis vinifera)の全盛(気候変動に伴う産地の北上、時代の流れ)で確かに美味しく、多湿多雨な温帯モンスーン気候、冷涼湿潤なハンディがありながらもヨーロッパやニューワールド(アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドetc)のワインに引けを取らない素晴らしいワインが醸造されるようになってきました。北海道もカナダ東部やアメリカ・ニューヨーク州のフィンガーレイクスなど寒冷地のワイン産地の一つとして、世界からも一目置かれているようです。Vitis vinifera と labruscaは対局にあることは理解しつつも、片意地張らずに気軽に飲めるものとして、ラブルスカ。選択肢の一つにあってよいのではないでしょうか。なぜか分からないけれども、安心感や懐かしさを感じました。

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