札幌軟石

札幌軟石
庭造り7年目にして、念願の札幌軟石を踏石として埋め込む

 10月下旬、雪降り積もる前に今年こそはと札幌市南区常盤にある辻石材工業さん採石場へ赴き、札幌軟石を買い付けた。幅60cm奥行20cm厚み10cmの石材は、踏み石用に予め加工されたもので、そのまま庭の砕石を除けて火山灰を掘り削り、砕石を埋め戻して上面が2cmほど露出するように調整する。水平を測り、自宅裏庭に等間隔で埋め込んだ。

 樽前山の火山噴出物が降り積もった堆積凝灰岩である軟石は、明治初期から札幌の近代史において重要な建築資材であり、現在でも歴史的文化遺産に指定登録された重要文化財に使用されている。類似したものに、島松軟石があるが、いずれもなんとも言えない味わい深い風合いに惹かれる。

 紅葉する雑木の林を借景としたエクステリアデザインにも、アクセントでありながら視点を落ち着かせる要素を併せ持つ。

札幌軟石

ニシウラ圃場 2020シーズン終了

ビニールハウス

 お陰様で本日(11/23)、育苗ハウスの冬支度が整い、2020年のシーズンが終わりました。あとは使用した農薬・培土の在庫を棚卸し、来年度購入する分を算出します。

 今年は選果終了後の仮設機材や育苗資材後片付けがスムーズに進み、例年に比べ2週間ほど早い感じです。収穫量が少なかったこともありますが、作業に協力的な社員の仕事の段取りの良さ、既存事業に軸足を置きながら、シナジーを生かした新規事業への挑戦・理解と協力、将来を見据えた積極的な部下の教育、仕事の割り振り、小さい会社ですが社長→部長→課長→課員という階層構造はあるんだけど、個々が自らの役割を考え・理解してくれて自覚も芽生え、生き生きとして、皆が伸び伸びと仕事ができる、しやすい状態になってきました。長期ビジョンが日々の個々人のアクションにつながりだしたようです。

 しかし、成果主義とか実力主義一辺倒になると、組織内がギスギスしてくるので特に職場のリーダーは職員の多様性を受入れ、個々人の良さを生かしたマネジメントをして欲しいと思っています。

 人を育てることは、苗や苗木など植物を育てるのと似ていて、適した環境に置いてある程度世話をしてあげないと、うまく育たないし、場合によっては枯れてしまう。人も自然の一部。それぞれの性質を理解したうえで、最大のパフォーマンスを発揮できるように適材を適所に適切なやり方、接し方でうまく回る気がします。生き物はある程度環境の変化や違いに適応する能力があると思いますが、あまりに過酷な環境・状況では参ってしまいます。極端に言えば、サボテンを水がはった田んぼに無理やり植えても育つわけがない。人間性の違いや異変に気付くには、日頃の観察・対話や何かおかしいなということに気付けるセンスを磨く(意識する)ことが大切です。

 ちなみに、当社は一般的なトップダウン方式の経営ではありません。トップが一番下で責任は重いのだけれど、各社員が活躍できるよう下から職責上位者が課員を支える逆ピラミッド構造を心がけています。ある意味、トップがダウンです(笑)。ちっとも偉くもない、役割の違いです。指示系統は多少の上意下達と、作業方法や仕事のやり方などの提案はボトムアップで受入れ、実施してもらっています。

 逆さのピラミッド型組織は、全日空(ANA)さんのマネジメント方式を参考に自社向けにアレンジし、数年前、経営計画書に明記しました。

 適材適所の人員配置(人財を生かした人事異動)による相乗効果の表れ。写真に写る差し込む夕陽の光のように、少しづつ明るい兆しが見えてきた、そんなふうに思えた勤労感謝の日でした。たとえ逆境に置かれたとしても、なんとしてでも喰い下がり、改善しつづけることを私は諦めません!私含め、それぞれが自分らしい生き方をして欲しいし、そうあるべきです。仕事(職場)は生活の糧を得る場所ではあるものの、それが社業の中で見いだせれば、なければ探し求めて見つけられれば最高です。

ハイチュウ 北海道づくし味

ハイチュウ 北海道づくし
ハイチュウ 夕張メロン味、ナイアガラ白ぶどう味、すずあかね苺味

 弊社は苗の増殖を受託している縁の下の黒子的一生産者ですが、その四季なり苺のすずあかね、ハイチュウ北海道づくしアソートパックのイチゴ味として期間限定、全国で発売中!酸味とスッキリした甘みの絶妙なバランンス、ジューシーで芳醇な香りを味わうことができます。ぜひ!

選果場での昼食

昼食
インスタント焼そば、持参おにぎりと自家製たくあん

 今年のいちご苗収穫・納品作業期間中の昼食は、圃場内にある物置と簡易作業を兼ねる中古のスーパーハウス内で済ませている。日頃、利用させてもらっているお取引先の社員食堂もコロナ感染対策で利用制限がかかっているので、混雑緩和のため利用を自粛した。寒い屋外と比べれば、意外と快適なのでスーパーラウンジと呼んでいる。

 合板の内壁を白ペンキで塗り、2×6材を打ち付けて補強した壁に棚を固定し木部塗料で着色すれば、粗野な雰囲気が小洒落たナチュラル・アンティークなカフェ風に様変わり。夏の庭バーベキューで使うコールマンのテーブルもランチテーブル兼作業台として使い倒せる。アウトドア用品は、農作業場での相性が良く気兼ねなく使える点がGood。農作業は、キツイ・汚い・カッコ悪いという従来のイメージから「楽しい、キレイ、カッコいい(カワイイ)」でありたいと思っている。

 

温室の秋

温室の秋
温室の秋

温室にも秋が訪れ、やがて冬を迎えます。

同じ赤ワイン用ブドウでも、成熟度や葉のアントシアニン合成の違いから紅葉の仕方も様々。

すずあかね苗収穫も中盤を過ぎ

 夏が終わり、収穫の秋だなぁと思っていると今週のはじめには初雪が降り、2020年も残すところあと1ヶ月半。コロナ禍に見舞われた今年はとても足早に過ぎ去ってゆく気がいたします。ニューノーマルとか、働き方のパラダイムシフトが起こっているようにも思えますが、過去、歴史的にも繰り返し疫病が世界を襲い人々の暮らしに影響を与えてきました。しかし、その度に地球は蘇生し、人々は新しい文化芸術、技術を生み出してきたのです。そして、飢饉や戦争、国家の栄枯盛衰の中で脈々と引き継がれてきたものや、普遍的な人類の営みがある。
 生き物である以上、食べて、飲んで、寝るということだけはいつどんな時代であろうと変わりません。

 さて、四季なりいちごの苗収穫、納品作業も中盤を過ぎ終わりが見えてきました。初夏から気温も高く、日照時間に恵まれた反面、潅水不足で(培地の乾燥)ストレスがかかりランナー(子苗へと伸びるツル)の生育不良で苗数不足になった年でもあります。潅水システムの整備など今年の結果を次年度の生産にフィードバックし、生産育苗に励みたい思います。