12月も5日だというのに降雪がほとんどありません。一連の冬支度はこの時期にしては早目に片付いています。
コロナとは関係なく、2019年〜2020年上半期は私にとって良いこと悪いことの振幅が非常に激しく、近年まれに見る波乱含みの2年間でした。男の大厄後厄が終わる頃は、今までとは大きく仕事と人生に対する価値観や忍耐というものに変化が起き、船が思いっきり舵を切って進路が変わっていくような、何かしらの転機にあたるとも聞きます。今まで温めてきたものがあるとすれば、それを実現しようとしたりそのチャンスが訪れる。またやせ我慢してきたことに対して、堪忍袋の尾がきれこともあるかもしれません。ライフスタイルというか、より自分の心に忠実になってくる、そして覚悟し腹を決めるそんな年齢なのかもしれません。
比喩的になってしまいますが、そんなこんなで、11月中旬以降は、喪失感や疑心暗鬼、自己嫌悪だった心境からようやく本来の落ち着きを取り戻しつつあり、描いた地図は正しいのか、進路は間違っていないか、羅針盤は狂っていないか、自問自答を繰り返しながらも、恐らくもう大丈夫だろう・・・と思える状態になってきました。大海原で嵐に巻き込まれた貨物船が九死に一生を得て難を逃れ、今は小春日和のように穏やかな船上で、遠く霞む目的地を目指しながら、船員が活発に働く様子、積荷の無事が確認できたことで船長は安堵感に浸っていた。航海上の方針、船内・船外活動でのアクシデントやトラブルで、やむなく寄港した港で下船し去っていった仲間への思いが、時より頭をよぎったりもした。しかし、それも時が解決するだろう。定常の乗組員(クルー)の健康状態も良く志気も高い。臨時クルーも確保した。
さて、いちご苗の選果納品作業に引き続き、お陰様で葡萄畑や育苗温室の冬支度も思ったより順調に進みました。剪定作業、越冬するための枝伏せ、テッポウムシの最終防除、穂木台木の採取・殺菌処理・保管、清掃整理整頓、除雪機のオイル交換など本日をもって全て終了。ハウス内では枝振りの良い穂木も採取でき、製品化へ向けて一歩前進です。これで新しい年を清々しい気分で迎えられることでしょう。皆さんの、冬支度いかがでしょう?