手当と越冬支援

不織布巻き付け
食害部補強と芽の保護

4年ほど世話をしているツヴァイゲルトの枝に処置をして参りました(写真上)。根本はブドウトラカミキリまたはガの幼虫に被害を受け、まださほど太くない主幹の台木部に穴が開いています※。中心の髄(ずい)の部分はほとんどかじられてしまい、外側の維管束半分ほどでつながっています。越冬のため、ワイヤーから外し枝を伏せると、自ら支えることもできず、くたりと弱々しく地面へ倒れ込んだのでした。

※食害に気づいたのは、収穫間近の10月上旬。応急処置として、害虫の捕殺・念のため殺虫剤(スミチオン等)のスポット散布、傷口にはトップジンMペーストを塗布し、さらに開口部をメデールテープでぐるぐる巻きにしてふさいである。ちなみに、当園では訪花昆虫や土壌中の有用微生物群への影響を最小限にとどめるため、小規模でもあることから殺菌・殺虫剤の散布・施用については背負い式噴霧器及び手動式スプレーで散布する範囲を限定しておこなっている。定植や剪定のタイミングなどは、バイオダイナミック農法の一部を取り入れることも。

さすがに、このまま雪の下へ寝かすのも(雪が積もればですが)可哀想に見えて、食害部は補強目的に不織布を巻き付けます。食害部根本の屈折を和らげるため、今年は角度をつけて寝かせることにします。そうなると上部の芽が少し空を仰ぎますので、寒風から保護するために、こちらにも同様不織布を巻き付けておきました。商業的に考えれば、ここまでダメージを受けた樹は、生産性がかなり落ちるでしょうから改植の対象になるかもしれません。(しばらくは、根と地上の樹液流動部が半分になるわけですから)

追記:俗に言うブドウトラカミキリやコウモリガの幼虫なのかどうかも分からず、実はイタドリの茎に巣くう虫(渓流釣りに使用される生餌)ではないかとも思えてくる。それは、アズキノメイガ(またはフキノメイガ)と呼ばれ、北海道では初夏に発生するらしい。その後産卵・ふ化し、夏ごろに茎の中へ侵入し、食害すると理解する。侵入直前に、鳥がついばんで食べてくれればよいのだが・・・。自宅庭のラズベリーの茎などもよく同様の被害にあう。

ヴェレゾンが始まった頃
ヴェレゾンが始まった頃を思い出して

果たして来年は、どれくらいの果実をつけるのか?もしくは、枯れてしまうのか?あとは樹の自然治癒力にゆだねるしかありません・・・。厳しい冬の到来を目前に最後の養生をしたのでした。

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