木工作業

マルチホルダー
マルチホルダー MH-01と名付けた。

いちご苗の培地被覆に使用する白黒ダブルマルチを敷く際、毎年腰をかがめながらロールを転がしていた。設備の構造上、手作業となるわけだが探せば便利な道具も売ってはいる。安易に道具や設備にお金をかけるのは簡単だ。しかし、売り物でもイマイチしっくりこないものだったり、使い勝手が悪かったり修繕しにくかったりする。であれば、頭と体を使って道具を自ら作ってしまおう。

実践はおろか、ろくに大して自分で調べたり考えもせず、すぐ人に聞いたり頼ったりする輩がいるが、あれはいかがなものか。金で何でも解決するのも良くない。やる前から出来ない理由を並べるのも分からなくもないが、あまり好ましくはない。また、世の中には知らないことがたくさんある。自分の知っていることが絶対ではなく、自身の知識と体験だけで全てを決めつけてしまうのはもったいない。常に見聞を広める努力をし、謙虚さも合わせて持とう。逆に言えば、人はそれぞれ自分のモノサシ、フィルターを通して世の中を見たり聞いたり判断している。例えばAからZまで(アルファベットに例えるなら)26人いるとする。26通りの個性があり得意なこと、不得意なことや精神的・肉体的・能力的なものもそれぞれ異なる。共通する部分もあるかもしれない。Aが得意なことはAにやってもらい、代わりにAが不得意なことはBにとってが得意だったりする。であれば、それをBが担うことができる。互いに補えあえば、トータル的にOK。なので、他人の意見や考えが第三者にとって100%正しく全て受け入れられるとは限らない。自分の信じる道を行こう。おっと話が飛躍してしまった。

材料は身近なところで手に入るものがよい。木材で作れば、土にも還りやすいではあるまいか。SDGsとかサステイナブルな観点から、製造時にCO2や有害なガスを排出せず地球環境にも優しい。ということから、マルチフィルムのロールを心棒にセットして張る器具を作成した。といっても、サランラップを引き出すケースのようでありトイレットペーパーのホルダーみたいな簡素なものである。レジ袋が有料化され、少しでも石油化学製品の消費を抑えようということなのだろうけど、毎年廃棄しなくてはならないマルチフィルムについては悩ましいというか、心苦しい。

全ての工業製品を否定するつもりはない。木を切るノコギリ、ビス留めするインパクトドライバーは思いっきり工業製品だし、作業している温室のパイプや農POフィルムなども近代の化学工業技術がなければ手に入れることもできない。そもそも部材を買いに行くのに、ガソリンを焚いて自動車を運転していく。そして、この文字を打っているのはタブレット端末。矛盾するかもしれないが、だからこそ、少しでも自然の温もりを感じるべく、より自然に近い素材で囲まれたいという動物本能的な願望が生まれる。

さて、来シーズンのブドウ苗木挿し木増殖ベッドや畑に持ち出すことも可能なマルチホルダーで、作業がはかどることを期待して、そろそろ2020年を締めくくろうとしようか。いや、まだ早いか。どうか2021年が、穏やかな年となりますように。

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