開園当初の軟弱なトレリスシステムは、重みを増したブドウの樹を支えるには厳しすぎた。直径わずか60mmの支柱は、低気圧通過に伴う北西の強風で、不朽した地中根元から折れてバタンと倒れてしまったのである。気象データによると、風速は8mほどだったようだが、瞬間的にもっと強い風が吹いたのかもしれない。しかも、仕立て方が北海道のワイン畑ではポピュラーなVSPではなく、ハイコルドンという果実が上の方に実る仕様なので、重心が高い。何せ実験的に始めた畑だったこともあり、資材はホームセンターで手に入る即席かつ簡便なものだった。なので強度や耐久性は最低限度のものということも今回の倒壊原因である。
来年からは、まともな支柱に順次取り替えていこう。みなさんの畑は、大丈夫だったでしょうか?