
先日のクラッカーにのせて食べるシリーズの2回目。パンケーキにアロニアジャムをトッピングしてみてはどうか?という自らの提案というよりは、ほとんど思いつきにより実行してみた。
日本国内では、「アロニア」という名称で流通しているが、欧米とりわけ原産国の北米中西部・東部では、ブラック・チョークベリー(表題のBlack chokeberry )と呼ばれている。アロニアというのは、学名で(Aronia melanocarpa)である。本国でほ、食用の実がなる庭木という位置付けだが、生で食べると収斂味(渋み)があると解説されている。耐寒性に優れ、USDAハーディネスゾーンも3〜8と幅広く、湿った土、砂質から粘土質土壌問わず植栽が可能で、シュラブ状に育ち樹高も2.4メートルほどになることから、防風の生垣にも適するとのことである。根張りが良く、湿った土地にも耐性があるため、湿った傾斜地の土壌流亡対策としても機能するそうだ。
それでは、肝心のお味はというと、写真のように生クリームをかけ過ぎてしまった場合でも、さっぱりとした甘酸っぱさで、しつこくなく、実に美味しい。ホイップクリームと砂糖漬けしたジャム由来の甘さの後、あんずの風味が包み込む。決して野性味に富んだ渋くてワイルドな味とかではなく、上品でおしとやかな、優しい味わい、ブルーベリーのような派手さはないが、様々なスィーツの名脇役になれる可能性を秘めている。