Black chokeberry

アロニアジャムとパンケーキ

先日のクラッカーにのせて食べるシリーズの2回目。パンケーキにアロニアジャムをトッピングしてみてはどうか?という自らの提案というよりは、ほとんど思いつきにより実行してみた。

日本国内では、「アロニア」という名称で流通しているが、欧米とりわけ原産国の北米中西部・東部では、ブラック・チョークベリー(表題のBlack chokeberry )と呼ばれている。アロニアというのは、学名で(Aronia melanocarpa)である。本国でほ、食用の実がなる庭木という位置付けだが、生で食べると収斂味(渋み)があると解説されている。耐寒性に優れ、USDAハーディネスゾーンも3〜8と幅広く、湿った土、砂質から粘土質土壌問わず植栽が可能で、シュラブ状に育ち樹高も2.4メートルほどになることから、防風の生垣にも適するとのことである。根張りが良く、湿った土地にも耐性があるため、湿った傾斜地の土壌流亡対策としても機能するそうだ。

それでは、肝心のお味はというと、写真のように生クリームをかけ過ぎてしまった場合でも、さっぱりとした甘酸っぱさで、しつこくなく、実に美味しい。ホイップクリームと砂糖漬けしたジャム由来の甘さの後、あんずの風味が包み込む。決して野性味に富んだ渋くてワイルドな味とかではなく、上品でおしとやかな、優しい味わい、ブルーベリーのような派手さはないが、様々なスィーツの名脇役になれる可能性を秘めている。

小果樹アロニア

アロニアジャムの「ちゃんこいみ」をプレミアム クラッカーに乗せて、口に放り込む。ばりっボリッとクラッカーが音をたてて砕けながら、ベリーのような、あんずのような風味が口中に溶けながら広がる。それを、ブラックニッカ クリアのストレートまたはロックで、ゴクリとやってしまう。むむ!これは合うぞ。お世辞抜きに、めちゃくちゃウマイ!もしくは、普通に美味い!新しい発見である。

アロニアジャムは、ブルーベリーパイのブルーベリーの代わりや、パンケーキにホイップクリームと一緒にトッピングして食べても美味しいはず。そしてまた、メープルシロップとの相性はどうか?まずは、日曜日の朝食にでも試してみるとしよう。

スムース・アスター

北アメリカ原産(アメリカ合衆国東部、カナダ、メキシコの一部)のスムースアスター。社屋敷地内の隅に群生して咲いています。インスタグラムなどSNSを検索すると、軽井沢などでも見られるようで、主に日本国内の寒冷地に帰化した植物なのでしょうか?

セイタカアワダチソウやオオアワダチソウのように、園芸目的で輸入され繁殖したのか?はたまた、飼料用作物に混ざって持ち込まれ、自然発生的に増えてしまったのか。どなかたか、ご存知ですか?

砂利やコンクリート殼混じりの荒地でも、生きていける大変生命力に溢れた植物です。耐寒性もマイナス35℃まで大丈夫だそうな。

四季成りイチゴの採苗

苗ほ場

今年は、11月15日から採苗が始まります。

夏場の高温乾燥により、一時は培地の乾燥とランナー焼けによる収量低下が心配されました。寒冷紗で直射日光を和らげ、敷設された灌水チューブに加え、面倒でも株元に直接手灌水するなどして、なんとか乗り切ることに成功。苗の手入れは、社員の協力もあり、良い状態がキープされ順調に育っています。

今年の道内、この高温乾燥による影響で、作況は作物によって明暗が別れるようです。米、ブドウ、麦は豊作だが、根菜類は苦境を強いられた。イチゴ苗は、ハウス内で育てますから、施設園芸の利点で、灌水量や日射量、温度管理はある程度コントロールできる。でも、完璧な植物工場でない限り限界はある。

温室効果ガスの排出量削減は、地球規模の問題。そして、一人ひとりに、その責任がある。

葡萄ジュースを作る

手動クラッシャー

将来的な品種評価に備え、ベンチマークテストの基礎データ作りをしています。何をするかというと、畑に植えているブドウの果実を収穫し、果実糖度・収穫期・積算温度などの実測値を記録。味覚とリンクさせつつ数値として残しておきます。

9月26日に採取した露地栽培の山幸、ハウスで結実させたPinot Noir UCD5、トロリンガー、ポルトギーザー、レンベルガーを混ぜて破砕、搾汁。平均糖度は、20度。未収穫のシャルドネは、Brix 15とかでしたから、この後どんなに頑張っても20未満かなと過去のデータからも想像がつく。つまり、いろいろ試すことによって、良い悪いの指標が自分の中に出来上がります。

頭で理解して、体で覚える。そして、これら既存に流通する品種軍のデータをもとに、ポテンシャルのある別の選定品種と比較をし、優位性を確かめる。また、新しい栽培方法を確立させるとともに、実用性についての評価へと進んでいこうと思います。この試験ほ場での栽培データを元に、全道のどのエリアにまで新しい品種が植栽可能なのか、適性を見極めていくのです。

と言っても、最終的な結果が出るのに、あと数年はかかるなぁ・・・。

ちなみに、このタイプのハンドクラッシャーは、花梗まではきれいに取り除いてくれません。