ぶどう畑で見かける虫

ジョウカイボン科の甲虫

この畑でも、御多分にもれずテッポウムシ(ここでは、カミキリ虫やゾウムシの幼虫と定義しよう)の被害がある。7月以降、ぶどう樹の根元付近からおがくずが出ていると思ったら、枝の髄がかじられ、横穴を開けられる始末。

畑でよく見かける上の写真の虫は、カミキリ虫のように見えるが、そうではなかった。通称、ジョウカイボンと呼ばれ、ホタルの仲間だそうだ。食性も肉食で、丈夫な下顎で小さい虫などを捕食するという。つまり、益虫である。もしも、ウィルスを媒介するダニやアブラムシを食べてくれるのならば、イチゴ苗のハウスで飼いたいくらいだ。ついでに、葉っぱを食べちゃう芋虫も、平らげていただけると有難い!

あっ、そういえばこないだハウスの通路で、アリが2匹力をあわせて生きたアオムシを、連行するかのように運んでいた。そのアオムシは、多分ブトウの苗木の葉を食べていた犯人だ。弱肉強食の自然界は、人間が手を加えなくても、実にうまく機能している。