3月は準備月間

寒冷地のワインブドウ栽培に特化した内容を固定メニューに↑アップいたしました。

 気が付けば4月ですねぇ。春は出会いと別れの季節でもあり、また新しいコトに挑戦したり新たな環境に身を置くなど、期待に満ちたときでもあります。あまり変化のない退屈な年もあれば、突如として大きな試練を背負い乗り越えなければならない出来事に遭遇する年もあろうかと思います。

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」(鴨長明 方丈記より)

さぁ2023年も新たな春がやってきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 さて、当所温室では春の植え付けに備え3月中旬はまだ外に雪が残る中、培土の搬入や苗床整備を進めておりました。ハウス内ではブドウの樹が屋外よりも早く休眠から目覚めるため、乾いた苗床に散水を開始しました。今年は、例年になく春の訪れが早く気温も高めで推移したため、予定よりも数週間~1ヶ月ほど作業を前倒しで進めています。

枝の切り口から迸るブドウの樹液
苗床に苦土石灰
乾いた培地にひたすら散水

 仕事は、段取り八分。地味な工程がほとんどです。でも、そこをおろそかにしてはいけない。「終わり良ければ総て良し」とも申しますが、何事もはじめが肝心なのですよ。そうでなければ、終わりも良しとならないように思うのです。