気が付けば、季節はいつの間にか春から夏に変わり、ふと空を見上げれば天高く雲が泳ぐ9月となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
6月以降、天候にも恵まれイチゴ苗の生育状況は、おおむね順調でございます。7月下旬から8月中旬は、今年も蒸し暑く自宅では夜も冷房をつけっぱなしの日が続きました。しかし、とてつもなく暑いという日は、確かに昨年や過去の夏と比べて、さほど無かったようにも思います。しかしながら、35℃ほどにもなるハウス内ではいかに涼しく作業をするかが重要。麦わら帽子は、大変優れた日よけ効果があり長年愛用しておりますが、今年は足回りにも改善を入れました。
さすがに長靴を履いておりますと、暑さで蒸れますし、体全体が火照りのぼせてしまいそうになります。昨年まではクロックスのサンダルや通気性の良いスニーカーを履いておりましたが、今年は素足に雪駄を履いてみたところ、たいして快適でございました。足の左右上面からダイレクトに放熱しますから、とても涼しく、鼻緒のところが親指と人差し指の又を適度に刺激しマッサージ効果なんかもあるのではないでしょうかね。風が吹けば、足の指先で風の流れを感じるほどです。足の裏と接する部分は、畳素材が張り付けられており、通気も抜群で常にサラッとした履き心地。高温多湿な日本の夏には、昔から適した服装・草履など、伝統的な服飾文化があり、実は日本特有の環境に合わせて(住宅家屋なんかもそうなんでしょうけど)良く考えられていたのだなぁと感心いたしました。
自動車の足回り部品で例えれば、ベンチレーテッド・ディスク・ブレーキとかタイヤが熱を持ち過ぎないよう程よく、ダクトを設けて空冷するイメージでしょうかね。足回りは、大事ですからね。人間も大地にグッと足を踏ん張って生きてますから。オシャレも足元からって言いますでしょ。何事も初めが肝心と申しますかね、基礎というかスタート時点の方向性はしっかり固めとかないと後々いろいろな問題に発展して収拾つかなくなってしまいます。「終わり良ければ総て良し」とも言われますが、いずれにせよ、最初も途中も油断せずにいかないと、足元すくわれかねません。人生は常に勉強でございます。
さて雪駄は、今年の冬に登別温泉街のお土産屋さんで買ったものですが、コロナウィルスの影響で外国からのお客さんが激減したため、販売量も著しく減少。草履を作る職人さんも多くが廃業されたとのこと(土産物店主談)ですが、今年は円安効果もあってか海外から日本を観光(ビジネス)で訪れる人たちが劇的に増加(回復)。パンデミック以前は、特にアジアからのお客さんが、メイド・イン・ジャパンのお土産として店内で吟味しては買っていったそうです・・・。