開花と芽吹きの季節

会社の入り口のシンボルツリー?ボケの樹

 「ボケ」というのは、和の雰囲気を醸し出しているんだけど、オリエンタルなパンチ力というか、コントラスト強目の赤色花が鮮烈な印象を与える花木である。盆栽にも用いられるようだが、私のところでは地植えにしている。以前も書いたような気がするけれど、花言葉は、「先駆者」「早熟」以外に「平凡」という意味もあるようだ。丈夫で多くの家庭の垣根に使われてきたことによるという説。GoogleのAIがそのように教えてくれた。枝から鋭いトゲが突き出しており、ある意味バラ線や鉄条網といった機能性もありそうだ。

 確かに丈夫だ。大して栄養もなさそうな砂利交じりの固い土壌でもよく育つ。一応、日当たりと風通しは良い。風通しが良いどころか、かなりの強風が吹きぬける場所なのだけれども、固い枝はよくしなるので、折れる心配もない。中枝が混んできたので、開花前にバッサリと剪定をしたから幾分見栄えがよくなった。

 たとえ平凡な人生でも、健康な日々を過ごすことができればそれ以上の幸せはない。世の中のいかなる仕事も、細切れに刻んでいけば、ひとつひとつは地味で小さいステップの積み上げによって出来上がっている。毎日その小さな仕事を始める以上、帰る前には片付けや掃除がある。下準備と整理・整頓・清掃はワンセット。

 穂木を採るための母樹として育てているハウスの中のブドウ樹たちは、繊維質な表皮、真綿ような繭を破ったかと思うと、濃緑色の葉を勢いよく広げていた。