株式会社 北全
園芸事業部
Plant Space Vineyard

寒冷地におけるワイン用
ブドウ品種の栽培検証や
育苗に関する取組み等。

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会社設立20周年を記念して、平成24年(2012年)に育苗事業を発足。翌25年(2013年)からランナー取りによる実取り苗(品種:すずあかね)の受託生産を続けております。発足当時の心境・思い(原文)はこちら。

毎年厳正な育苗管理のもと丹精して栽培しています。

施設概要
> 100坪タイプビニールハウス(6m X 57m)
> 自動灌水方式(地下水利用)
> レイズドベッド※
> 手動巻上換気

※当初2x6材で木製フレームを組んでいましたが、
朽ちてきたため、2020年春にコンクリートブロックに変更。

栽培品種
> すずあかね(四季成りいちご)
(受託生産品種のため、
当社からの直接販売はいたしておりません)

苗のご購入及び苗増殖(受託)に関するお問い合わせ先:
ホクサン株式会社 植物バイオセンター 種苗課
北海道北広島市北の里24番地4
TEL:011-370-2104


受託生産出荷実績(A苗)
> 2021年:生産中・・・
> 2020年:26,222株
> 2019年:29,784株
> 2018年:32,740株
> 2017年:26,520株
> 2016年:32,844株
> 2015年:27,536株
> 2014年:44,164株
> 2013年:35,596株




2016年以降、奮起して目標採苗本数を目指すものの、なかなか到達しません。
原因として、施肥(改善)と子苗床への潅水不足、天候不順(日照不足・夏期低温または高温、親苗床への潅水不足(設備的な不良)などが挙げられますが、親苗床への潅水不具合を2020年に改善します。他の要因はしらみつぶしに改善を試みてきましたので、(天候不純だけはどうにもなりませんが)これで目標達成なるか見守りたいと思います。

平成28年(2016年)6月3日、親苗定植。
今年は昨年の失敗を教訓とし、(Season4)目標は、45,000株!



シーズン3イメージ

今年の道央圏の春は、雪解けがとても早く、桜が4月下旬に開花するなど
今まで経験したことのない温かさでした。そこで、いつもより早めにハウスビニールを張ろう
ということで、4月25日(土)に作業協力してくれた仲間の努力も空しく、
3年目を待たずしてゴールデンウィーク中の突風により
3分の1ほどが裂けてしまいました。まだ、苗を定植する前に裂けてくれて
これはこれで良かったのかもしれません。
5月中旬に、真新しいビニールを貼りました。農ビではなく、農POフィルムを張りましたが
穴が空いても裂けづらいということで耐久性はいかに・・・

平成27年(2015年)は、ハウスまわりを少し小奇麗にしようと思います。

6/23(火)
定植時、今年の親苗は昨年よりも葉の展開が良く、いかにも健苗。勢いというか
葉色のみずみずしさを感じたので、昨年以上に子苗の出来高と品質に期待をしてしまいます。
しかし、調子に乗って気を抜いてはなりません。採苗まで、しっかりと管理をして参ります。

8/21(金)
お盆休みもあっという間に過ぎ去り、
季節は秋へと少しづつ歩を進めているように感じます。
8月前半に、潅水システムに流量が減少するトラブルがあったものの
減圧弁※に不具合があると分かり、分解清掃して解決しました。
まさに死活問題となる水やり。こういった不具合を早期に発見するには
毎日の苗や培地の観察が欠かせません。

※ポンプ水圧が潅水チューブの耐水圧0.8barを、
超えないように水圧を下げる弁。
ある係数のスプリング圧で通水させ圧が必要以上に上昇した場合、
(スプリングを押し上げると)それ以上の水圧で吐出されないようになっている。

11/17(火)
11/12に採苗作業が終了しました。
本年度は、潅水量不足により規格外苗が多く発生したため
製品化率が著しくダウンし、出来高も昨年比60%とかなり苦戦してしまいました。
でもこれである意味失敗?の原因がつかめたので、次年度の増殖製品化率は
何がなんでもUPさせます!出荷先にはご迷惑をおかけしてしまいましたが
とてもよい教訓となりました。



北海道ガーデニングマイスター


平成27年4月3日
生産園芸といえども、圃場は美しくありたい。

生産の現場は常に整理整頓され、美しく快適な環境。
きっと、人も植物もいい仕事をしてくれるはずだ。
植物全般の知識はもちろん、ガーデニング的管理手法も取り入れ、
センス良く圃場を管理するため、当圃場管理者は
北海道ガーデニングマイスター認定資格を取得。

ウィルスフリー苗の増殖という特性上、非常にクローズドな環境であり、ハウス内外を清潔に保たなくてはならない。また、作業するスタッフのモチベーションを上げる役目(労働生産性の向上)と、現場視察にお客様がいらっしゃることもあり、無機質なキレイさだけでも駄目だ。また周辺環境に与えるプラス要素として、美しい景観に貢献することも使命だと思っている。それは法人であれば、尚更その責務が強いものであると感じる。規模が大きいだけに影響力がそれだけあるということだ。

単に「ナースリー」なんだけど、どちらかといえば「ボタニカルガーデン」のようでありたいという願望なのかもしれません。

 

 

平成26年度の苗床


平成26年度の育苗(増殖)シーズンがスタートしました。
今年も予定通り、定植が完了しております。定植日くらいまで、北広島の圃場は連日カンカン照りでまるで真夏のよう。ハウス内は30度を超えました。

しかしながら、以降6月20日くらいまでは記録的な長雨により日照時間も極めて少なく、最高気温も20度に達しませんでした。その割には、左の写真は定植後約2週間ですが、ランナーも順調に伸長しています。今後は、日射と気温の推移に合わせた潅水量とインターバル、施肥管理、ランナーの誘引や古葉摘除などきめ細かな管理が生産数量に影響を与えます。以上、今年も豊作を祈りつつ、栽培管理に努め日々精進いたします。

平成26年12月5日
お陰様で、本年度の採苗作業は11月14日に前年度を上回る出来高で終了いたしました。ご協力いただいたスタッフの皆さま、誠にありがとうございました。


平成24年7月、平成25年
四季成りイチゴ「すずあかね」育苗開始にあたり

農業資材の荷役作業を長年請け負ってきたことから、関連産業として、企業の農業参入には興味・関心がありました。数年前から漠然と何か栽培したいと考えていたのです。

当初の事業を始める目的は、何か栽培したいというモチベーションと定年を迎えた従業員を再雇用するための受け皿づくりでした。

ただ、参入したけれど不採算で巨額の負債を抱えて事業から撤退した大手企業の事例もあり、黒字化するまでは長い道のりで、資金的に体力がないと難しいのかと悩んだ時期もありました。施設園芸も規模や設備を大きくすれば、金融機関からの融資に加え助成金制度を利用できるものにしないといけない、という固定観念がありました。

ならば、小さく始めてたとえ失敗したとしても大きなダメージにしなければよいという考えに至ります。挑戦しなければ、失敗も成功もない!何もやらない方がよっぽどダメということで、まずは小さな一歩を踏み出しました。タイミングよくイチゴ苗増殖のお話を持ちかけて頂いたことから、育苗条件や採算性の調査・技術的な研修期間を経ていっきに行動に移しました。

遊休資産の有効活用と苗供給の需要、お取引先からも背中を押していただき私の重たい腰を上げたのがはじまりでございます。離農・高齢化・担い手不足・生産者不足が声高に叫ばれるなか、微力ながら北海道そして日本の農業に貢献することができればと思います。

種苗メーカー様関係各位にご指導を頂き、社員が力を合わせた準備の1年間。お盆過ぎ、ビニールハウスを建てる場所の小石拾い・整地から始まり、砂利や埋設物など地盤の固さに苦戦しながら建設作業を進めました。敷地内の井戸水を利用した潅水システムも整備する必要があります。

冬期は雪が積もりますので、半年間は工事や作業はできません。来年(平成25年)6月の育苗開始までに間に合うのか?ハウス一棟建て終われば、今度は内部の造作工事が待っています。苗床のベースができないと育苗がスタートできないので、とにかく一心不乱に急ピッチでやり抜けました。新規事業なので予算は最小限。給水設備の一部を除いては、ほとんど自前作業です。農業のプロでもない私たちは、焦りと不安を抱きながらも、知恵を出し汗を流しました。

立ち上げで相当労力を使いましたから、それを無駄にしないよう厳正な育苗管理のもと初心を忘れることのないよう丹精込めて栽培しております。(以下2020年9月7日、追記)

月日が経つのは早いもので、今年は育苗開始から7年目。当時ビニールハウスの骨組み解体(現在の伊達市大滝区から北広島市西の里へ移設)、移設に携わってくれた社員達の数名は残念ながら他界されたり、退職している。本業立て直しと並行した準備はいろいろ大変だったけど、必死にがむしゃらに働いていたあの頃の、皆の顔が浮かんでくる。ふと今、当時を思い返しながら今年も収穫に向けて準備できることの有難さを噛みしめている。




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